光と風のなかへ & 追憶の鉄路

丸亀城 11 石垣の名城






丸亀城には野面積(のづらづみ)の石垣もある 搦手側を下城した南東の山麓だ

自然石を未加工で積み上げた野面積は 信長や秀吉の時代の城に多い積み方なので

古い時代の石垣と思われがちだが 予算や場所によっては江戸時代の石垣もある

丸亀城も 比較的均一の石が多く 土留めの予算を節約するために使用されたのであろう



丸亀城



この石垣を右手にみながら 西側に向かうと やがて広場に出る

このさきは城の山麓に沿って 野球場跡地の東(右)側へと道が続くが

あえて左方向にそれて野球場跡地の南側に沿って進む



丸亀城



やがて三段にそびえる石垣が頭上に迫る

最上段は本丸の西南隅櫓台 その下が三之丸の西南隅櫓台だ 

このあたりから北側は御殿跡となるため その堺となる空堀と土塁の痕跡もわずかに残る



丸亀城



御殿跡は南側に池のある庭園が設けられ 御殿は北寄りに建てられていた

その庭園付近 野球場の跡地にはいって振り返れば

石垣の名城と呼ばれる丸亀城の全景が見えてくる



丸亀城



大手側は樹木があるため三段に起ち上がる石垣の威容がわかりにくいが

城の西側となる野球場跡地に立つと その姿がとてもよくわかる

ただ野球場は昨年閉鎖され 今後は石垣修理の石材置き場になるようだから

いつまで立ち入れるかはわからないが このルートはぜひ残してもらいたいものだ

いろいろと反対運動もあるようなので 難しい面もあるのだが

もう少し樹木を伐採してくれたら 石垣の威容がより目立つだろう

野球場跡地の西側には土手がのびるが これは土塁の跡だ

外側は内堀となり 周辺が開発されるなかにあって ここだけが残った



丸亀城



ここもコンクリートを壊して本来の土盛りにすれば 雰囲気が出てくるたろう

この内側には 馬場が設けられていた

そのさき 外野センター付近からは 城の西側全景がながめられる

後方に天守がほんの少し姿をあらわしている

ここは丸亀城の石垣を一望できる一番のビューポイントだが 観光客はまず来ない

しかしそれはとてももったいないことだ 市立資料館もすぐ近くなので

将来的には 公園として整備し 多くの人に訪れてもらいたい



丸亀城



このあたりから北側にかけては 御殿があった場所となる

御殿は明治2年の火災で燃えてしまったが 跡地の一角には市立資料館が建つ

今回は耐震工事中で見学できなかったが 御殿の表門や番所などは残った

表門は門の脇柱と控柱の上に大きな切妻の屋根をのせる薬医門(やくいもん)型式で

山上の天守とあわせて 丸亀城のなかでも人気のビューポイントとなっている



丸亀城



丸亀城は 天守が残る12城のなかでも 知名度はやや低いようだ

しかし 石垣の名城と呼ばれるだけあって 城跡は石垣の芸術品ともいうべき威容を誇る

丸亀市も観光の起爆剤として整備に力を入れているので ぜひ一度 登城を勧めたい  




Panasonic GX8
2017.2.22. 撮影


テーマ:旅の写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/03/17(金) 15:31:50|
  2. 旅日記 香川県
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