光と風のなかへ & 追憶の鉄路

追憶の鉄路 比羅夫 104レ






函館本線 比羅夫

どうしてこの駅に降り立ったのだろう

車窓からのロケハンで雪景色が美しかったからか

それとも人とは違う場所で撮りたかったからか

いまとなっては記憶は遠い彼方だが

比羅夫では「ニセコ」の力闘は望めない

煙が期待できないのになぜ降り立ったのだろう




比羅夫 入場券




いや もしかしたら

あえて煙の少ない場所を選んだのかもしれない

真冬の峠道は迫力がありすぎて本務機はおろか客車すら見えない

しっかりシロクニの重連を撮ろうとしたら 下り坂か平坦の道に限る

そんな場所なら ファンも訪れず 「ニセコ」を独占できる

きっとそんな気持ちで白銀の比羅夫に降り立ったのだろう


やがてシュルシュルシュルシュルと静かな音をたてて

シロクニの重連が姿をあらわした




蒸気機関車 函館本線




予想した通り 本務機から客車までバッチリ見える

しかも補機は 憧れの2号機だ!

ぼくは寒さを忘れて夢中でシャッターを切った




蒸気機関車 函館本線




その2号機が目の前を通過する 煙が少ないとはいえかなりの迫力だ

うおっーと見上げたさきのキャブから機関助士さんが顔を出している

大きく左手を振ると ニコッと笑って右手で挨拶をしてくれた

その瞬間 ぼくは嬉しくなって 思わずシャッターを切っていた




蒸気機関車 函館本線



C622+C62(機番不明) 104レ
函館本線 比羅夫
1970年(昭和45)12月25日


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テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2012/02/08(水) 00:48:50|
  2. 追憶の鉄路 C62
  3. | コメント:4
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コメント

C622は特別

補機が注目されるのはC62重連ならではです。
この時はお天気も良さそうですし、補機はスワローエンジェルで言うことなしでしたね。
寒い中待った甲斐があったというものです。
  1. 2012/02/08(水) 18:55:03 |
  2. URL |
  3. tamura #Os/0XwFc
  4. [ 編集 ]

tamuraさんへ

コメントありがとうございます (^^)

この日は、というか、この時はお天気も良く、キラキラと輝く雪原をシロクニの重連が颯爽と駆け抜けていったことを覚えています。
ただ構図は稚拙な日の丸構図、さらに安物レンズで解像力もいまひとつ、そこにもってきて現像ミスによるネガの不調。
こういう大事な場面で、tamuraさんのような鮮明な、かつ迫力ある写真が撮れなかったことが、いまも悔やまれます。
もっとも、本物を間近で何度も見られたことだけでも、幸せだったのかもしれませんが(^^;
  1. 2012/02/08(水) 20:03:04 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

あまり煙は出ていなくとも・・・・・・。

函館本線の比羅夫駅付近は、「山線」区間とはいっても、峠越えの区間ではなかったので、迫力ある写真を撮影するのは難しかったのかもしれませんが、それでも、急行「ニセコ1号」(104レ)の先頭に立つ補機のC62 2号機だけでなく、本務機のC62や後ろに続く客車までもがしっかりと写っている写真を撮影することができたので、あまり煙は出ていなくとも、当時は、まこべえさんも、さぞや、満足されたのではないかと思われます。


さて、北海道で、同じ形式の旅客用蒸機が重連で牽引していた急行列車としては、C62の最晩年では、「ニセコ」1往復だけでしたが、山線区間でのC62重連の活躍の全盛期には、函館-釧路間の「まりも」(のちに、「まりも」は、札幌-釧路間の夜行寝台急行となり、従来の「まりも」の昼行運転区間である函館-札幌間が分離されて、「ていね」→「ニセコ」と変遷)、函館-旭川間の「大雪」、函館-札幌間の「アカシア」の3往復がありました。これらは、「山線」区間ではC62が重連で牽引していたことから、1960年前後の時期から、少しずつ注目を集めていたようですね。
それに対して、「ヨン・サン・トオ」のダイヤ改正までは、室蘭本線・千歳線経由で函館-札幌間を結ぶ客車急行として、「石狩」という列車がありました。この列車は、C62重連牽引の急行より編成は短かったので、旧線時代の千歳線(恵庭以北の区間)や下り線専用の「藤城線」開通前の函館本線の仁山峠越えの区間でも、C57やD51の単機牽引で充分のはずでしたが、なぜか、全区間にわたって、C57が重連で牽引しました。
末期を除けば、食堂車も連結されていたそうですが、「山線」のC62重連牽引の急行とは違って、あまり注目を集めることもなく、「ヨン・サン・トオ」のダイヤ改正では、「ていね」が「ニセコ」と改称されるのと対照的に、ひっそりと廃止されたということであります。


(追記)
C57が重連で牽引した、函館-札幌間(室蘭本線・千歳線経由)の昼行客車急行「石狩」ですが、この列車は、定期列車ではなく、多客期などに運転される臨時急行であったということです。
  1. 2012/02/08(水) 20:20:55 |
  2. URL |
  3. 荒野の素浪人 #rTSe1jAk
  4. [ 編集 ]

荒野の素浪人さんへ

コメントありがとうございます (^^)

>さぞや、満足されたのではないか

はい! たいへん満足しました。
迫力ある煙は魅力的ですが、しっかり重連で牽引している姿もバッチリとらえておきたいですものね。
なにより機関助士の方の挨拶が最高でした!

シゴナナ重連の「石狩」も、見たかったなあ。
  1. 2012/02/08(水) 22:24:54 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

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