光と風のなかへ & 追憶の鉄路

夜汽車 追想






少年のころ 旅の宿は いつも夜汽車だった

早朝に目的地について 蒸気を撮る

夜 また汽車に乗って 次の撮影地へ

これを繰り返し どれほど宿代をうかしただろうか

1週間ほど続けても 体力には自信があった

若さゆえに 出来た 旅の裏技だ


しかし 宿のベッドは いつも直角椅子

座りながらでは 熟睡できない

さいわい どの列車もすいていた

ボックス席を独り占めして直角になって寝る

通路側の肘掛けに足をかけて寝ることもあった


天井には 赤みをおびた まあるいランプ

お世辞にも 明るいとは いえない

網棚も その名前のごとく 木枠と網で出来ていた

夏の旅では よくここにハンガーをぶらさげて

車内で洗ったシャツを干したっけ


時おり 聞こえる 汽笛の響き

みんな みんな 夢のなか




夜汽車



1970年 北海道内を走る夜汽車にて



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  3. | コメント:4
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コメント

網棚?

網棚はなくなりましたねぇ。
若い人は、「網棚座席等お忘れ物なきように・・・」と聞いてどういう思いなんでしょうね。
「パイプじゃん?」
  1. 2012/07/09(月) 21:33:28 |
  2. URL |
  3. 枯れ鉄 #-
  4. [ 編集 ]

枯れ鉄さんへ

コメントありがとうございます (^^)

網棚、なくなりましたね。
たしかにパイプだったり、金属の板だったり、網棚も、やがては死語になるのかなあ。
もっとも、パイプ棚や荷物棚では、車内放送で注意できないから、何にかわっても「網棚」かな(^^)
  1. 2012/07/10(火) 00:28:41 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

以前一度コメントしました。
daizarmonと申します。
肘掛けに足をかけて寝ていると
目が覚めたとき足がしびれて起きられ
なかったことはありませんでしたか?
拙者は、何度かそういう経験をしました。

網棚や丸い蛍光灯の写真懐かしく拝見しました。
  1. 2012/07/17(火) 22:33:42 |
  2. URL |
  3. daizaemon #iWfHidvU
  4. [ 編集 ]

daizaemonさんへ

コメントありがとうございます (^^)
このところ忙しくて、お返事が遅くなってゴメンナサイ。

daizaemonさんも、夜行列車が定宿でしたか。
肘掛けベッド、たしかに足が痛くなりましたね。
そうなると、足をはずして膝を少し曲げたり、肘掛けの下に足を出して、通路に垂らしながら寝たこともあります。
それがよかったのか、朝起きて歩けなかった、ということはありませんでした。
猛者になると、座席をはずしてベッドにして寝ていた人もいましたよ。
それでも車掌さんが怒らなかったところが、昭和のゆるさでしょうか(^^)

丸い蛍光灯、夢の世界にはいっていく状況をあらわそうと、ピンを少しはずして撮影した記憶がありますが、いまとなっては、きちんと撮影しておくべきだっと後悔しています。
客車内の風景、ほとんど記録しなかったんですよ。
もったいないことしました。
  1. 2012/07/19(木) 18:44:29 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

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