光と風のなかへ & 追憶の鉄路

憲政記念館で戦前の歴史を学ぶ






戦前の二大政党 政友会と民政党は

互いに足を引っ張りあって 国民の信用を失い

軍事国家をめざす軍部にとってかわられた


さすがに 今は 軍部はいない

だが 威勢のいい主張を繰り返し 騒ぎを煽る政治家はいる

脱原発と言いながら 核兵器は容認する声も大阪から聞こえてくる

しかもそんな政治家ほど 人気が高いから困りものだ

私たちは そうした危険な動きを見抜く理性をもたなければならない

そのためにも いま一度 戦前の歴史を学んでみてはどうだろう

そんなタイムリーな特別展が いま憲政記念館で開かれている


昭和、その動乱の時代 ―議会政治の危機から再生へ―



憲政記念館
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/kensei/kenseiH24tokubetsu.htm


特別展といっても 憲政記念館は いつも無料!

しかも79ページにおよぶ 簡単な解説つきの冊子を タダでもらえる


張作霖爆殺を伝える関東軍参謀長の第一報

金解禁の日「些ノ動揺ナシ安心」と記した浜口雄幸の日記

満州事変以来の無外交を正気の沙汰とは思えぬと怒る吉田茂の書簡

五・一五事件で犬養毅を暗殺した海軍中尉の自首調書

二・二六事件での天皇の言葉を書き留める木戸幸一の日記

二・二六事件で暗殺された齋藤実の血染めの枕

原子爆弾とソ連参戦で「大成已に決せり」と記した高木惣吉の日記

自決直前に思いを綴った近衛文麿の遺言

戦艦ミズーリ号の甲板上で重光葵らが調印した降伏文書






そのひとつひとつを丁寧に読み進めていくと

活字の史料からは得られない 彼らたちの思いが伝わってくる


なかでも 反軍演説(1940年)で有名な斎藤隆夫に関する展示は必見だ

彼は この反軍演説によって 議員を除名させられるが

多くの国民は 斎藤の演説を支持し 感謝の手紙を書いた

そのなかに やや幼い字で綴った 長い手紙がある

「中流都市の一中学生」が書いたものだ

いま その一節を 紹介しよう


「思ふに現代日本は思想的に非常に軽薄なる状態にあると思います

その一つは生命の軽視であります

現代日本では信ずべからざるほど生命が軽視されてゐます

我々人間は人生に対してもっと真面目で もっと忠実でなくてはなりません

生命を最も正しい方法で行使するのが我々人間の義務であります

目的の知れないような戦争に生命を失ふ事は

実ニ天の命令にもそむく者であります

我々としてもこれほど苦しい事はありません

又為政者としても国民の理解を得ずして生命を失はしめてゐるのなら

その罪はどんなに大きいでしょうか

これは一個の殺人者と見なすにはあまりに罪が大きすぎます

この人こそ人類の敵であります」


ここに綴られた言葉は いまでも重みをもって響いてくる

政治家は威勢の良い言葉を発して人々を焚きつける

作家の村上春樹は それを 「安酒」と表現したが

「夜が明けてみれば あとに残るのは いやな頭痛だけだ」


そんな「安酒」を振る舞う政治家は

いつも安全なところにいて傷つかない

傷つくのは いつもふつうの人たちだ


憲法改正まで日程にのぼってきた昨今

気がついていたら いつかきた道では もうすまされない


憲政記念館の中庭に建つ尾崎行雄は

いまの政治を見たら なんと言うだろうか




憲政記念館 尾崎行雄




それにしても 脱原発を言う前に

除染や避難など いま直面している問題に

こう取り組みますと 何より先にそれを訴える政党はいないのか

明治の自由党からあいもかわらず 反増税を叫ぶのではなく

増税はするけれど 困っている人に使いますと宣言する政党はいないのか

そうした政党にこそ 一票を投じたいのだが




国会前庭




解散がおこなわれた国会議事堂の前庭も

ほんのり秋の色につつまれはじめた

民主党にとっては 秋風どころか 木枯らしか



GX200
憲政記念館&国会前庭
2012.11.16.撮影


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  1. 2012/11/17(土) 00:07:06|
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