なかなかメッセージ性のある素晴らしい写真だと思います。
「戦争」とか「平和」とか、言葉や文字にして記録し、議論することも大切なことですが、
一枚の写真に主張を込めるのが、写真を撮る人のやり方です。写真の力ですよね。
銘板に掘られたアルファベットと、誰かの名前を指さす初老の二人の後ろ姿。
色々な意味で、日本の人たちが、もっと直視しなければいけない現実の一つだと思います。
この日、長岡で色々なイベントが行われていたようですが、
こういったソフトなやり方の方が、日本人には合っているのかもしれません。
ただ、お祭り騒ぎにだけになってしまえば、何にもなりません。
- 2015/12/10(木) 02:14:28 |
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- こあらま #RjjKYQxc
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こあらまさん、コメントをいただいたうえ、お誉めのお言葉までいただき、ありがとうございます (^^)
この写真は、アリゾナ記念館の慰霊碑を訪れたとき、ご遺族らしきご夫婦が銘板に歩み寄り、どなたかを探しているご様子を発見。
その姿を数枚撮影しながら様子をうかがっていると、お名前を見付けたのか、いきなり指をさされたので、すぐにシャッターを切って、その瞬間を切り取りました。
したがって、たまたま撮れた一枚なのですが、運良くまわりに人がいなかったので、お二人の姿をうかびあがらせることができました。
ふつうの人々にとって、戦争は、勝者も、敗者も、悲しみしか残らない、そんな思いが伝わったならば、とても嬉しいです。
それにしても、日本からは年間150万人ほどの観光客が訪れるハワイですが、真珠湾まで足を運ぶ観光客は、ごくわずか。
たとえ真珠湾に行かれても、戦艦ミズーリのほうが目当てというかたもいらっしゃるでしょう。
しかし、ハワイに行かれる日本人ならば、一度はアリゾナ記念館に行かれて、かつてここが戦場だったことを思い出してもらいたいものです。
そして日本人があふれるハワイの現実に戻ったとき、過去に大きな過ちを犯していても、人間は和解できることを実感してもらいたいと思います。
もっとも、アリゾナが沈む場所に、ミズーリをもってきたところに、戦勝国アメリカの本音があらわれているのも事実なのですが。
それに加えて12月8日というと、いまだに真珠湾作戦ばかりがクローズアップされることも、とても気になっています。
アジア太平洋戦争の目的は、南方の資源確保にあったわけですから、マレー作戦が主作戦。
アジアにこそもっと目を向けるべきだと思いますが、いまだアメリカとの関係のなかでしか戦争をとらえない風潮があるのは困ったことです。
若い世代に戦争の記憶をきちんと伝えていくこと、それが何より大切なことだと思っています。
- 2015/12/11(金) 01:58:45 |
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- まこべえ #2XsKFzVg
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