光と風のなかへ & 追憶の鉄路

大統領の広島訪問と核の近代化






92%(日本経済新聞) 93%(NHK) 98%(産経新聞)

オバマ大統領の広島訪問を評価すると回答した人々の割合だ

たしかに原爆を投下した国の大統領が 広島を訪問した意義は大きい

広島スピーチも 一定の評価はできるかもしれない

しかし 原爆を投下された国民として 少し冷静に考えてみよう

オバマ大統領のスピーチは この言葉からはじまった


71年前の明るく晴れ渡った朝

空から死神が舞い降り 世界は一変しました

閃光と炎の壁がこの街を破壊し

人類が自らを破滅に導く手段を手にしたことが

はっきりと示されたのです


「死神」は一人で勝手に落ちてきたのではない

「死神」を落とし 街を人を焼き尽くしたのは アメリカだ

なぜ ここで 一番大事な主語をぼかすのか


さらにオバマ大統領は こうも言った


私の国のように核を保有する国々は

勇気を持って恐怖の論理から逃れ

核兵器なき世界を追求しなければなりません

私が生きている間に この目的は達成できないかもしれません

しかし その可能性を追い求めていきたいと思います


語られる言葉じたいは 高く評価できる

しかし 問題は その実効性だ

アメリカは いま何をしようとしているのか


これから30年間にわたって 1兆ドル(約110兆円)を使い

核兵器の近代化を進めようとしている


http://democracynow.jp/video/20160413-4

それを決めたのも ほかならぬ オバマ大統領だ


核保有国は 恐怖の論理から逃れるのではなかったのか

ならばまずはアメリカから それを率先してほしかった

しかし 現実はその真逆だ

それにもかかわらず 大統領は こうも言う


未来において広島と長崎は 核戦争の夜明けではなく

私たちの道義的な目覚めの地として知られることでしょう


そうあって欲しい しかしそれを阻害しているのはアメリカだ

核兵器の近代化は 新たな核戦争を誘発しかねない

大統領の言葉が むなしく広島の空に響く


原爆投下の謝罪は 諸般の事情で難しかったとしても

軍縮を進めるうえで実効性ある手土産は持参すべきだった

それがなければ 日米同盟の絆の深さをアジアに発信するショーで終わる

それにもかかわらず 広島訪問に感動する被爆国の国民

さすがにアメリカ 演出力は抜群にうまい




ミサイル駆逐艦 カーティス・ウィルバー




写真は そのアメリカの軍事力の一翼を担うイージス艦

カーティス・ウィルバー

アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の4番艦だ




横須賀軍港




横須賀の街に艦首を向ける姿は なんとも異様だ




Nikon
横須賀
2016.5.5.撮影

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  1. 2016/05/30(月) 00:41:56|
  2. 艦艇のある風景
  3. | コメント:0
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