光と風のなかへ

八幡浜の御殿飾り雛






鄙飾りの世界にも 時代や地域によってさまざまな特色があった

なかでも代表的な鄙飾り雛は 江戸の「段飾り」と京都の「御殿飾り」だ

建物の中に内裏雛を置き 官女や仕丁などを飾る 御殿飾り

御殿を京の御所に見立てたことから 両脇には桜と橘を飾る

御殿飾りは 明治になると 京阪の都市部を中心に広がり

大正・昭和にはいると板葺きの御殿が大量に生産されていくが

やがて戦争の時代になると 雛人形の製作じたいが止まってしまう




御殿飾り雛



ここに紹介する御殿飾りは 日中戦争がはじまる昭和12年(1937)

愛媛県の八幡浜市で購入され ご実家に大切に保管されてきたものだ

御殿飾りが西日本で広く普及するのは 戦後のことなので

宇和海と瀬戸内海航路の西四国の玄関口として重要な交易拠点だった

戦前の八幡浜の財力を偲ばせる貴重な遺産である




Panasonic GX8
愛媛県西宇和郡
2017.2.23. 撮影

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