光と風のなかへ & 追憶の鉄路

追憶の油須原駅舎






油須原と書いて ゆすばる と読む

蒸気を追いかけていた10代の頃 何度 この駅に降り立っただろう



油須原



フィルムを節約しながら撮影していたあの頃

どこにでもあった木造駅舎にレンズを向けることはなかったが

なぜか油須原は 駅名表示や駅舎を撮影している

有名な蒸気撮影の名所であったことから 記念にでもと思ったのかもしれない

そのころの駅舎が いまも現役で使われているというから驚きだ

こあらまさんが現在の駅舎を紹介されている

ただ どうも記憶のなかの駅舎と違う  そう思って調べて見たら

2014年頃に建物内の駅務室を新たに造って古風な趣きに改造し

その後も屋根などを修理している

正面の引き戸の上にあった明かり窓も撤去され 横板もかえている

何かきちんとした記録があって復元したのなら良いのだが

古い駅舎を再利用して観光用に改造したとしたら困ったことだ

少なくともどこをどう直したのか その根拠とあわせて平成筑豊鉄道は公表すべきだろう

この駅舎 ネットでは1995年(明治28)の開業当時の駅舎だとか

九州最古の駅舎だといった根拠もない話が広く流布しているが

古風な趣きにしてしまったことで このての話がさらに拡散されそうだ

歴史的建造物は きちんと調査補修して後世に残すべきで 安易に手を加えるべきではない

長い歴史を刻んできた油須原の駅舎 一部に当時の部材が残っているかもしれないが

ここまで安易な改造をしてしまっては 文化財としての価値は無きに等しい

平成筑豊鉄道は なんともったいないことをしたのだろうか



油須原




CANON FT
田川線 油須原駅
1974年(昭和49)12月初旬 撮影


関連記事

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/06/25(日) 15:39:15|
  2. 鉄道のある風景
  3. | コメント:2
<<出港準備 掃海母艦ぶんご iPhone | ホーム | 選抜>>

コメント

なんちゃって駅舎

まこべえさん、コラボといおうか、参考資料ありがとうございます。

まこべえさんの写真と現状を比較して、骨格は旧駅舎であることを確信しました。
入口の鴨居は、節と木目から間違いなく同一のもので、同じ位置に同じボルトが残っています。
入口右側の柱も同様に同一のものです。蛍光灯も屋根の支柱も同様です。
ということは、構造材は、多くがそのまま残されていると考えられます。
何より、鴨居の右に張られている札は、竣工時のこの駅舎の管理番号だと思います。(同じものです。)
この番号に関する資料が見つかれば、この駅舎の由緒の一端が見えてくるかもしれません。
国鉄の時刻表は横に半切にされ、訳の分からない運賃表と時刻表に化けたようです。
現在のホーム側からの写真を見ていただければ、そのことが判ります。
その後ろの明り取りの窓は昔のままで、正面も同じデザインだったのですね。
室内は、大きくいじられていますね。ただ、その前に国鉄が国鉄仕様に改装したとも考えられます。

真犯人は平成筑豊鉄道ということですか。全くもって浅はかなことを、しでかしてしまったものです。
そのまま温存しておけば、それはそれはいいお宝になったものを。単なる見世物小屋に造り変えるとは。
この辺りが、お役所が経営する第三セクターの弱点かもしれません。ちょっと外部の識者にでも相談していれば・・・。
骨格は残っているようなので、復元という手もありますが、経営の苦しくなった平筑には難しいでしょう。
まさか、経営不振の客寄せのために、こんなことをしてしまったのでしょうか。
駅舎に限らず、古い建造物に手を掛ける際には、慎重にも慎重を期すべきです。古いものは全て公共財とも考えるべきです。
今、観光で賑わっているところの多くは、古いものを大切に残してきた場所だということを、肝に銘じるべきです。
この駅舎は、「九州で最も古い骨格を持つかもしれない なんちゃって駅舎」とでも呼びましょうか。
長々とすいませんでした。
  1. 2017/06/26(月) 00:11:08 |
  2. URL |
  3. こあらま #hw7NPPDc
  4. [ 編集 ]

こあらまさんへ

こあらまさん、コメントありがとうございます (^^)

まさか、こんな形で当時の写真が意味をもってくるとは思いませんでした。
なんでも撮っておくものですね。
いろいろネットの写真を参考にすると、2014年の前半は、旧駅舎の面影が残っていたようですが、後半になると現在の駅舎になっていたので、どうやらこの間に改築をしたようです。
おそらく駅舎内に作られていた工房を閉鎖して駅舎内を改造したとき、一緒に外壁も改めたのでしょう。
年代から見て、平筑の時代になりますが、もしかしたら駅名のスポンサーになっている森商事あたりが資金を出したのかもしれません。
いずれにしても、安易な改築をしたもので、信州の鉄道の時刻表まで掲げて、いったい何を考えているのやら。みずからの見識の無さを、宣伝しているようです。
それとも、旧駅舎はドラマにも使われたことがあるので、映画のセットなどに使ってもらい、一儲けしようという魂胆なのかもしれません。
そう考えると、わざとらしい演出もうなづけますが、知らない人が見たら、そしてこのさき年月がたてば、創建時のままの古い駅舎だ、なんて誤解も生まれてしまうかもしれませんね。
せめて「九州で最も古い骨格を持つなんちゃって駅舎」といった説明板ぐらいはつけて欲しいものです。
しかしそれよりも、古い骨格が生きているならば、嘘っぽい演出は改めて、記録が残る国鉄時代の駅舎にきちんと復元してもらいたいものです。
それだけでも価値ある駅舎によみがえると思います。
もっとも経営が厳しい平筑にそれを求めるのは酷かなあ。
  1. 2017/06/26(月) 02:04:35 |
  2. URL |
  3. まこべえ #2XsKFzVg
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する